神式葬式では亡くなった日の夜に、通夜祭と遷霊祭を行うのが一般的。
遷霊祭は故人の血縁者だけで行う儀式の為、一般参列者は参列できません。
それ以外は、仏式の弔問の際のマナーと基本的に違いありません。
ただし、神式葬式には数珠は持たないことです。


通夜

受付で記帳をし、「御玉串料」「御霊前」などと表書きした不祝儀袋を渡します。
神式葬儀のときは、はすの花が描かれたものは使いません。
祭儀場に入る前に手水を使って身を清めます。
神官による祭詞奏上の後、順に祭壇に玉串奉奠、拝礼、拍手を行います。
神官がお祓いをするときと、祭詞奏上をしている間は、参列者は深く頭を垂れます。

葬場

祭事作法は通夜祭と同じです。
一般参列者の玉串奉奠は、遺族や近親者による葬場祭と分けて行われるのが一般的です。
一般参列者は、玉串奉奠後は随時、退出します。


注・玉串奉奠のときに行う拍手は音を立てないことです。
また、お悔やみを述べるときは、「冥福」「成仏」「供養」などの仏教用語は使わないように気をつけます。

■玉串奉奠

①順番がきたら次の人に軽く会釈して進み出る。遺族に一礼した後神官に一礼し、玉串を右手で根元を上からを
持ち左手で葉先を下から支える。
②胸の高さに捧げ持ち玉串案の前に進む。手を持ち替えて、玉串を時計回りに回し、根元を手前にし一礼する。
③葉先がくるまで、時計回りに回し、両手で玉串案に供える。
④少し下がり遺影に向かって2回深く礼をして音をたてずに2回拍手を打つ。
⑤もう1度深く礼をして、後ろに下がり、神官と遺族に一礼する。